寝返り、立ち上がり、歩行などがしにくい。正しい動き方をしていますか? パーキンソン病の場合、今まで "無意識" のうちに体で覚えた動き方をすることが難しくなります。"無意識"で行っていた動作が、正しい動き方を行うことで、スムーズに出来ることがあります。
いつも同じ場所で、立ち止まってしまう。平らな場所ではすくみ足がでるが、階段の上り下りはスムーズ。外で歩く時は調子がいいが、家に帰ってくると歩きにくいなど、パーキンソン病には独特の症状があり、本人や周囲の人も、それらを理解するとともに、正しい動き方を理解することで、日常生活がしやすくなります。
簡単な例で説明します。
立ち上がる時に、足をただ単に伸ばせばいいと思っていませんか?
深く座ってる姿勢より、お尻を前に移動し、浅く座り、足を手前に引きます。
おじぎをして、お尻が浮くくらい頭を下げることにより、重心がお尻から足の裏に移り、立ちやすくなります。スキージャンプの飛び出しのように勢いをつけて立ちます。
立ち上がりが出来にくいのは・・・
深く腰をかけ、おじぎせずに、足を手前に引かずに真上に立ち上がろうとする。
深く腰をかけたままだと、おじぎをしても、お尻が浮かなく、立ちにくいです。
寝返りするには、ただ、体を横に向けるだけでは、上手く出来ません。腕を体から離し、膝を片方ずつ立てて、顔を横に向け、膝を倒すと同時に反対の手で、柵を持ちます。
寝返り・起き上がりが出来にくいのは・・・
膝を曲げずに横を向こうとすると、かなり腕の力がいる。ベッドの柵に近すぎて、起き上がる時、手をベッドにつく場所がない。